坂本龍一さんに聞く ネット時代の音楽表現とは (asahi.com)
http://www.asahi.com/showbiz/music/TKY200812180219.html
「ネットは一種の民主化を起こした。それはよいことだと思っています。かつては、多額の投資をして工場を運営する一部の人や企業しか音楽の複製と頒布ができなかったが、この独占が崩れた。ネットの登場で、工場もお店もいらなくなった。質を劣化させずに、大量複製ができるようになった。誰でも曲を発表し流通させることができる。プロとアマチュアの境目はなくなりつつある。マイスペースなどネット空間では素人も有名人もフラットに扱われる」
「『著作権』以前の時代に戻った感じだ。考えてみれば、著作権という制度で音楽が守られていたのはたかだか100年余りの話。著作権は作り手を守るための権利として生まれたと思っていたが、おおもとは、出版・印刷業者を保護する制度だった。そんな業者たちがあげる利潤のおこぼれで、作曲家が守られてきたともいえる」