はてなはどこに行こうとしてるのか (赤と黒)
http://www.rossoneri.jp/2008/12/24_2247.php
技術者はおおむね、技術「だけ」に長けていれば、生活できる糧を得ることはできる。しかしビジネスマンであれば、しかも一企業の経営者であるならば、自分の会社が世間でどういったポジションでどんな印象をもたれているのか、敏感に察知することが不可欠だ。
その上で、近藤社長は世間の人が「はてな」を知っていてよく利用していると思っていたのなら、実際は相当胡散臭がられているのに「オレって人気者」と勘違いしている人を見てるみたいで、こっちの方が若干赤面してしまう。
確かにGoogleほどの天才ばかりが集まる企業ではないかもしれないが、任天堂の入社試験が相当な難関であることや、ゴールドマン・サックスより社員の生産効率が高いことをまさか知らないわけではあるまい。
Googleは無理。でも任天堂くらいなら…と思ったのだろうか(それでも、協業するところまでこぎつけたのは評価できると思う)。明らかに迷走してないか。ここ数ヶ月〜1年の近藤社長の言動を見ると、少なくとも社員は相当引っ掻き回されているのだろうなぁと想像がつく。
言いたいことは分かるし、自分もHatenaはむしろネットジャンキー寄りのサービスに特化した方がいいぐらいに思っているけれど、みんな、ベンチャー企業のHatenaには手厳しいよなあ……。マイナーな社長がメジャーを目指して何が悪い!? 試行錯誤の上に事業が軌道に乗るまでは、すべからくベンチャーは迷走するものだよ。その苦労が無ければ、大きな企業にはなれない。
また、任天堂と共同サービスを始めたもんだから、「任天堂を目指す」というのはリップサービスみたいなもんだろ!?