caprinのミク廃更生日記

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“物欲地獄”は世代固有の問題か否か について (シロクマの屑籠(汎適所属))

http://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/20090706/p1

 団塊ジュニア以降の世代が社会に出た時には、「物欲が充たせれば幸せ」というのはすっかり時代遅れになっていた。そもそもモノなら最初から与えられている。テレビもエアコンも電子レンジも普及した環境で育った世代・親にねだればファミコンで遊ぶことができた世代にとって、電化製品は単なる生活用品でしかなく、特別な輝きや象徴性を引き受けてくれるガジェットとはなりえなかった。そのうえ、バブル世代の贅沢の真似事を本気でやろうにも、不況と就職難のせいで身動きが取れない。

 こうやってみていくと、深町さんが紹介した「漂流家族」のような家族は、まさに古い時代の残滓というか、「モノさえあれば幸せ」神話の生き残りという風にみえる。新しい世代に軽蔑されながらも淘汰されていくんじゃないのか、と予想したくもなる。

 彼らの物欲に対するメンタリティは、コミュニケーション不全者が接触と承認を求めるメンタリティとたいして変わらないと自分は思う。ココロのスキマを埋めるのが、モノであるのかヒトであるのかの違いがそこにあるだけで、それこそ家にゴミを持って帰ってゴミ屋敷にしてしまう老人達のメンタリティも根っこは一緒だ。