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発火点は野田総理と胡錦濤国家主席の「立ち話」:日経ビジネスオンライン
国際世論を中国側に引き付けるためにも、この暴徒化したデモ隊を鎮静化させないと、国連における勝負に失敗する可能性がある。このような危険な中国に投資する者は少なくなるだろうし、デモ隊が破壊した日本企業で働いているのは、中国人そのものである。自国民に損害を与えていることになるのだ。
したがって9月18日を過ぎれば、デモ行為は徐々に鎮静化するだろう。
しかし、中国が国連に持って行った領土問題に関して、中国が引くことは、もうない。
日本に見切りをつけて勝負に出た中国の決意は固い。「土地の国有化」ということが、「土地はすべて国家のものである」中国にとって、どれだけ大きな意味を持つか。その国際理解のなさがもたらしたツケは大きい。筆者自身はもちろん、尖閣諸島を国有化することによって日本政府が安定的に管理する方がいいと野田首相が判断したことは分かっている。それが中国で何を意味するのかを理解するだけの読みの深さがなかったことを指しているのである。