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「まるで洋楽」というレベルを超えた、Perfumeと中田ヤスタカの挑戦 - Real Sound|リアルサウンド

Perfumeの2年ぶりとなるオリジナルアルバム『LEVEL3』は、EDMへと大胆に振り切った方向性、つまり「洋楽のような」音作りで話題になっている。こうした楽曲は日本ではマニアックで一般に受け入れられにくいものだとされており、Perfumeの楽曲をプロデュースし続けている中田ヤスタカが、いい意味で「思い切った」アルバムを作ってのけた、という意見が見られるようだ。そしてそんなアルバムが初週16.5万枚を超すヒットを記録したことにも驚きの声がある。

 ハードでマニアックなアルバム構成というのは、Perfumeのファンである前に中田ヤスタカCAPSULEファンである自分にとっては大歓迎だったりするのだが、アイドル的な方向からPerfumeを見ている層には今回の『LEVEL3』はどんなもんかねえ!? なにげにインスト部分が多いというか、Perfumeが歌っているシーンが少ないのはマイナス要素かな!? しかし、まあこのアルバムに賛否両論がある方が今後のPerfumeを議論する分には楽しかったりするのだが、はてさて。


■関連リンク Perfumeはキャンディーズを超えたのか? アルバム『LEVEL3』がダントツ1位(1/2) - Real Sound|リアルサウンド

 今週のアルバムチャート、1位はダントツでPerfumeの『LEVEL3』。もはや貫禄のアルバム5作連続1位である。枚数的には16万6000枚弱と、オリジナルアルバムとして前作にあたる『JPN』、前々作にあたる『⊿』がいずれも初週で20万枚超えをしていたのと比べると若干のセールスダウン。しかし、今や日本最大規模のフェスで大トリを務め、全国ツアーをやれば20万人以上動員、海外ツアーでもホールクラスのキャパを持つ会場を埋め、年末には京セラドーム大阪で2回、東京ドームで2回という驚異のドーム4回公演を予定しているモンスター級のライブアクトでもあるPerfume。全体的には2007年のシングル『ポリリズム』以来の高止まり期がこの6年間ずっと続いていると言っていいだろう。

 そんな時、やはり引き合いに出したくなるのはキャンディーズだ。それぞれキャラが立った女性の3人組。アイドルの概念を超えた幅広い人気。先鋭的な音楽性。ライブを主軸とする活動。多くの人(主にオッサン)が指摘するように、30年以上の時を超えて、キャンディーズPerfumeの共通点は数多いが、日本のポピュラー音楽/芸能史的に最も重要なのは、当時キャンディーズのマネージャーだった大里洋吉氏が、現在Perfumeが所属するアミューズの創業者(現在は代表取締役会長)であること。事実、大里氏から「平成のキャンディーズになれ」と常々言われてきたことを、Perfumeのメンバー自身も以前に明かしている。

 個人的にはあまりPerfumeをアイドルとして捉えて見たことないんだよねえ。キャンディーズの時のファンの熱狂は凄かったのだろうけど、アイドルとして見てないので、どっちが凄いとかはあまり興味が無いなあ。


■関連リンク [http://natalie.mu/music/pp/perfume06:title=ナタリー - [Power Push] Perfume「LEVEL3」インタビュー (1/3)]

昨年のレコード会社移籍をきっかけに、海外での本格的な活動をスタートさせたPerfume。彼女たちはその後アジアとヨーロッパでワンマンツアーを成功させ、カンヌの広告祭にて圧倒的なパフォーマンスを披露するなど、世界進出という大きな夢を着実に実現させつつある。

10月2日に発売されたレーベル移籍後初のオリジナルアルバム「LEVEL3」は、彼女たちが世界へと羽ばたいてからの約2年間の活動を刻み込んだ1枚。これまでにないほどフロア仕様なダンストラックが多くを占める内容でありながら、どの曲もPerfumeが歌う必然性を明確に感じさせる。これはまさに海外進出を経て成長した、今の彼女たちだからこそ作ることができた作品だ。


■関連リンク Rhizomatiks inspired by Perfume ライゾマティクス・真鍋大度が語るPerfumeとメディアアートの今。 fatale.honeyee.com

豊かな表現力と鍛えぬかれた身体によるアーティスティックなパフォーマンスで幅広い層に人気を誇る、テクノポップユニットPerfume。彼女たちと、気鋭のクリエイター集団ライゾマティクスがコラボレーションし、これまでに作り上げてきたプロジェクトを展示するエキシビション「ライゾマティクス inspired by Perfume」が東京・初台にあるメディアアートの美術館「ICC」にて開催されている。

そもそもライゾマティクスとはどんな会社なのだろうか? クリエイティブに興味がある人なら、きっと彼らの仕事を見たことがあるはず。つい最近では、2020年東京オリンピック招致のプレゼンにも参加した彼ら。端的に言えば、圧倒的な企画力と技術力、それらを実現する現場力を持ち合わせ、アート・広告・映像から舞台演出などあらゆるジャンルにおいて面白いことを起こす気鋭の集団なのだ。

エンターテインメントの世界にメディアアート的なアプローチで新風を吹き込んできたライゾマティクスとPerfumeの刺激的な関係とは。ライゾマティクス創立者の一人であり、世界的に知られるアーティストである真鍋大度さんに話を聞いた。

──今、Perfumeを扱う面白さとは?

「エンターテイメント、ポップミュージックの世界でも実験的な試みが行われる様になって来ていますが、今一番面白いと思うのはニコ動周辺のプロジェクトやPerfumeがやっている様なことだと思っているんです。Perfume Global Siteで行っているオープンソースのプロジェクトは著作権と肖像権の境界線とか、個人とは何かということを考えるきっかけにもなっていて、単なるエンタメの枠を超えて色々な問題提起をしていると思います。OK GOのDamianとご飯を食べている時に、“Perfumeのプロジェクト、何であんなたくさんの人達が参加して作品作ってるの?すごすぎるよ!"と話してくれたんですが、日本のファンやクリエーターって本当に世界一素晴らしいと思うんですよね。トップダウンではなく、Perfume、ファン、クリエーターが一体となって創りだすムーブメントがとても面白いと思っていますし、そういったプロジェクトに少しでも参加出来ると嬉しいなと思っています」