橋下氏の朝礼の件について (opeblo)
http://d.hatena.ne.jp/opemu/20080314/1205493356
僕は、府幹部が「始業前の朝礼は超過勤務になる」と指摘したのは、役所だから規則は守らないといけないという建前と、それだったら時間内に朝礼を開始して、その時間分の仕事をサービス残業で職員にしてもらった方が得でしょう？という経済合理性からだと思うのですが、それで知事に｢民間では普通、それだったら勤務時間中のたばこや私語も一切認めない｣とか言われたら、それは不快になりますね。単に時間外の勤務には超勤命令が必要という建前の話なのに、ここで｢民間と比べた公務員の駄目さ加減｣の話をして僕達を叩きますかと。
でも色々と他のブログ等を見ていると、サービス残業をするのは無能だから、非効率だからという意見も多いですね。今まで税金で働いているのに、定時で帰れるのはおかしいと叩かれ、公務員も残業している事が判れば、残業代のために日中仕事せず、わざと残っているのだろうと叩かれてきました。それで、サービス残業だという事になれば、今度は残業せざるを得ないその無能さを叩かれる。一体どの様にすれば叩かれないのか、途方に暮れますね…。
今のようにズルズルと大阪府の借金が増えていたら、どんなことをしても叩かれるんじゃないかな。公務員全員がもちろん遊んでいるわけじゃない。霞ヶ関の官僚さん達は本当に忙しいのだろう。また、中には大阪府の職員にも大変な人がいるだろう。お仕事、本当に御苦労さまです。
ただ、大阪は全体のパフォーマンスとしてみると、どの他の地方よりも公務員人数が多い割にイケていない、平均給与も高いはずなのにイケていない。これは市の話だが、大阪市は横浜市の人口よりも少ないのに、公務員人数は遥かに多い。かつ、財政破綻しているはずなのに横浜市よりも平均給与がいいときている。民間じゃあり得ないことが、公務員の世界では行われているのだ。*1巡航バスの運転手が年収1000万以上という事例があるのも異常だ。にもかかわらず大阪市民が横浜市民よりも良い公共サービスを受けているという話はとんと聞いたことがない。これは自分の印象でしかないが、財政が健全な分、むしろ横浜市のサービスの方が充実しているだろう。
もしかすると大阪人は、公共サービスはいろいろやって欲しいが、府職員が動くことで余計に効率が悪くなったり、余計に支出がかさむくらいなら、むしろ何もして欲しくないと思っているのかもしれないな。ならば公務員は叩かれないようにするためには、今の財政を立て直す以外にはありえない。もしそれが出来ないのなら、もしくはこれ以上叩かれないためには、もう公務員を辞めるしか手は残っていないのかもしれない。公共サービスが悪くなったって、その方がみんなせいせいするんでしょ！？
■関連リンク 給与を払わない朝礼は許されるのか (ナガブロ)
http://nagablo.seesaa.net/article/89624987.html
朝礼に集合するように命じておきながら、時間外勤務手当を支払わないということになると、おそらく条例に違反するということになるのではないかと思います。大阪府にも人事委員会か公平委員会かあると思うので、職員の方はそちらに不服申立をするということになるのでしょうが（地方公務員法４６条）、朝礼で文句をいってもバッシングという状態ではなかなか辛いものがありますね。
民間ならサービス残業は当たり前って…、サービス残業は犯罪行為ですよ（労働基準法１１９条、３７条）。大阪府にクレームをつけるまえに、労基署にいって相談すべきです。というかクレームの内容からすると、意見を寄せた人はほとんど経営者ばかりなのかもしれません。まあ労働者はサービス残業で忙しくて、大阪府にクレームつける暇なんかないか。搾取社会って恐ろしいです。
