同時代性という概念 - DoGA CGアニメコンテストにて (SIMPLE2100シリーズ THE 定時退社)
http://d.hatena.ne.jp/mts/20080524
それら個別の作品についてうんぬん言いたいわけではなくて(WIVERNの悪口を言いたいわけでは決して有りません!!)本当に言いたいのは、私が今日感じた様々な感慨というのは、若い人たちには伝わらないのだろうな、ということ。かまたさんがおのおのの作品の当時の立ち位置を非常に上手く伝えておられましたが、どれだけ上手い言葉を並べても、その時受けた心の動きを若い人たちや最近CGアニメコンテストに来場する様になった方々は実感することはないでしょう。そういう意味で、同時代性という概念の大きさを、生まれて初めて実感したような気がします。それはとりもなおさず自分が年齢を重ねてきた、という話に繋がるわけなんだけれど、CG業界の激動の20年の、半分以上を眺めつづけてきた自分は、そして物作りという観点で業界にコミットしてきた自分は、この時間を決して無駄だとは思いません。
■関連リンク DoGAの第20回CGアニメコンテスト 東京上映会見てきた (思いついたことをぐだぐだに書く)
http://d.hatena.ne.jp/turubox/20080506/1210091556
このうち、3Dに限定した話になるけども、アート・キャラクターアニメーションではMAYA、XSI。
アニメ・ゲームではLigthwaveと使用ソフトの傾向が分かれていて、このあたりからも各個人の製作体制の差が垣間見える。
今回、一発ネタで受賞した作品はほとんどない。
そういう意味ではアマチュアイズム万歳の『アメリカ大統領アメリちゃん』が妙に飛び出てたんだけど、この作品の作者も本業はアニメ演出だそうで、他の人とは別の所でプロの技量を持つ人だとも言える。
正直な話、よほど飛びぬけない限り、本当の意味でのアマチュアが賞を取ることが難しい状況になってきている。この辺は全体のクオリティが上がっている証拠だし、コンテストである限り仕方がないんだけど、それでも愛を込めて"バカ”と言える作品を、上映会でもっと見てみたいし、そんなものがまざるからこそDoGAの上映会を見に行ってるんだと思う。こんなのはただの個人のわがままでしかないけど。