caprinのミク廃更生日記

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大阪保育園イモ畑潰し事件の論点まとめ (狐の王国)

http://d.hatena.ne.jp/KoshianX/20081018/1224340234

簡単にまとめてみるとこんな感じ?

1. 第二京阪道路計画の是非
* 道路必要だよ派
* 道路無駄だよ派
2. 保育園の対応について
* 保育園が子供を盾にするなんて許せないよ派
* 行政が強引に畑を奪ったんだよ派
3. 土地について
* 土地優先派
o 思い入れのある土地を奪うのは許せない派
o ご神木とお地蔵様を撤去するなんて罰あたりだよ派
* 道路優先派
o 公益のためにはしかたがないよ派
o 道路計画変更で対応すべきだよ派
4. 交渉決裂以前の行政の対応
* 補償の有無に関わらずどく必要はないよ派
* 補償は適切でどかなかった方が悪いよ派
* 補償が適切じゃなかったんだよ派
* 道路計画変更で対応すべきだったよ派
5. 交渉決裂以後の行政の対応
* 準備期間を狙うなんて卑怯だよ派
* 準備期間を狙えるような法律が悪いよ派
* 地裁で却下された時点であきらめろ派
* 7億円の損害のほうが重要だよ派
6. 論外
* とにかく橋下嫌いだよ派

俺個人としては道路必要だよ派で保育園が子供を盾にするなんて許せないよ派で道路優先派の公益のためにはしかたがないよ派、補償は適切でどかなかった方が悪いよ派(ここの問題を保育園側があげてないので行政対応に問題無しと推測)、準備期間を狙えるような法律が悪いよ派、ってとこだな。


■関連リンク 保育園とイモ畑と戦後民主主義。 (とれいん工房の汽車旅12ヵ月)

http://d.hatena.ne.jp/katamachi/20081017/1224261040

 ただ、道路の必要性、反対派に関する疑問を感じつつも、やっぱり保育園の人たちを批判することは自分にはできなかった。

 一つは、第二京阪道路の建設の経緯。

 昨日も書いたけど、沿線の都市化が終わった後の90年代に着工というのはどう考えてもタイミングが悪すぎた。大阪府が後先のことを考えて準備をしてきたのか。需要予測はどうだったのか。地元住民に対する説明や広報は本当に充分かつ効果的だったのか。イモの収穫を2週間待たずにして強行するほどの案件だったのか。僕には不可解な点が多かった。

 もう一つは、保育所というものが普及してきた経緯。

 保育所が出現してきたのは50年代から60年代にかけてだった。農村の都市化や核家族化、公害問題……そうした高度成長期の日本社会が抱える諸問題が噴出する中で、女性が社会進出していく過程で、乳幼児を預かる保育所が求められるようになった。保育所社会福祉と直結しているというのは、いまだに管轄官庁が厚生労働省であるということからも明白だ。そして、そうした運動の背景には、学生運動などとも繋がる左系の人たちの動きが大きかった。プライベートな預かり所での保育から始まり、劣悪な施設やシロウト運営で様々なトラブルが起き、保育所への公的補助の拡大を求める運動が広がり、それが公営保育所の設立などにも繋がっていく。


■関連リンク 橋下イモ騒動の茶番劇。世論は何に嫌悪感を抱くのか? (Munchener Brucke)

http://d.hatena.ne.jp/kechack/20081017/p1

 基本的に私は運動主体がサヨクだろうがウヨクであろうが、弱者の涙の政治利用は嫌いである。しかし門真市の北巣本保育園にはシンパシーを抱くことはないがそれほど嫌悪感も生まれなかった。幹線道路なんて邪魔した方が生活環境は守れるのであるから、別にサヨクでなくても道路建設に反対するのが普通だろうし、私もここの住民であれば道路建設に反対するであろう。また小泉さんのお陰で、保守の人でも公共事業を敵視するのが是という空気ができて、今では、道路建設反対運動はイデオロギーフリーになっている。この件では、むしろ橋下知事の方が「弱者の涙の政治利用を嫌悪する保守的な世論」を政治利用しているような気がして、そちらに対する嫌悪感の方が上回った。

 橋下という人間は、非常に世論の空気を読むのが上手く、世論がどのような祭りを行うのか計算している。特にポリシーはなく、死刑推進の立場で犯罪被害者の涙を最大限利用するなどの行為も辞さない。この件では、「世論は保育園側に対して嫌悪感を示し、冷徹で官僚的な態度に徹した自分にフォローの風が吹くであろう」という計算があったのではないか。