caprinのミク廃更生日記

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ゴールドムンドGOLDMUNDの真実(おまけ) (楽譜の風景)

http://homepage1.nifty.com/iberia/column_audio_goldmund.htm

 こんな会社知らなかったのだけど、こういうこと日常的にやっているような会社なの!?

CD/DVDのピックアップ・ドライブ部分に、フィリップス製やパイオニア製を使うことは他のメーカーでもよくあり、公表もされています。しかし、このように基盤そのものもそのまま流用している例は初めて拝見しました。しかも、DVDプレーヤーとして最も安い製品の物を、です。

以上は事実です。ここから空想を膨らませてみましょう。ゴールドムンドの社員がどういう考えで、格安製品の部品を流用実装したか?いくつか書いてみます。

イオニアの2万円のプレイヤーに140万円出す価値がある音・映像を持っている、と判断した
であればパイオニアにとってこの上ない宣伝になります。
どんなに工夫を凝らして開発しても、2万円足らずのプレイヤーの音・映像と差異を感じなかった
そのため、やけになって、基盤設計や部品開発を省略してしまった、とか。
外装にやたら経費がかかる
これはあながちウソでもないようです。ある高級時計メーカー(Patek)が発注する工場に、外装を頼んでいるとか。デザイン料だけに138万円を払う、というのはインテリアやバッグなどのことを考えると、アリなのかもしれません。
GOLDMUNDが追加(変更)したという、電源と最終出力段だけで音質が大幅にアップした
科学的にありえるのだろうか?
GOLDMUNDにとって、140万と2万とになんの差も感じない
1千万円を超えてから自分で開発する気になる、とか。



■Pioneer DVD/CDプレイヤー内部


■GOLDMUND SACD/CDプレイヤー内部

 GOLDMUNDはスイスの高級オーディオメーカーらしいのだが、この機種に関してはPioneer製の最も安いDVDプレイヤー*1の内部基板をほぼそのまま流用しているみたい。電解コンデンサを高級オーディオ用に替えるとかしていないよな、多分。DAコンバーターバーブラウン社製に替えるとかは!? いや、それどころか本体のガワが大きくなった分*2、基板からRCAコネクタまでオーディオケーブルの延長をやっているのだが、写真を見る限りシールド無し単芯ケーブルの白黒より線をインシュロックで束ねるというお粗末な配線だ。なんらかの呪術的な理由でもない限り、ケーブルの延長で音質が劣化することはあれど、良くなることはないよな、普通……。ユーザーが外側のAVケーブルにどれだけお金をかけようとも、中身がこれじゃあ意味ないんじゃない!?
 そう考えると、中身の部品はたいして高くなく、Pioneer製品との一番の差異であるガワの値段は少なく見積もっても120万円かあ……、すごい商売だなあ。GOLDMUNDの他の商品がどうなのかは知らないし、オーディオは趣味の世界だから、買う人の自己満足が得られればそれでいいんだろうけど、少なくともこの商品に関してはハードにかかるコストの適正価格を考えると、いくらなんでもボッタクリ過ぎだ……。


■Pioneer DV-600AV (DV-400という話もある)
 せいぜい実売2万円以下の製品が……、


■GOLDMUND EIDOS20A
 ガワを変えるだけで、実売120万円に化けるという。どんなマジックだよっ!! しかも、DVDを観るようなことはせず、SACD/CDプレイヤー機能の使用に特化*3しているので、機能的には劣化している!?


▽GOLDMUND EIDOS20Aの参考スペック


■非常に剛性の高い構成の筐体に、ゴールドムンドが今まで培ってきた高音質技術を詰め込み、驚くほど精緻なデジタル信号のピックアップを実現。弦楽器の弦に触れるか触れぬかのかすかなボウイングやピアノの強靭無比なアタック、管楽器の消え入りそうな憂愁の息遣い。極めてリアルでありながら、それぞれが個別の体温を持ち、素晴らしい調和を持って繰り広げられる音楽。EIDOS 20Aはそんな世界を余すところなく汲み上げます

■徹底したチューンアップを施されたメカニズム
ハイエンド機器の使用に耐えうるメカニズムの選択肢がほとんどないという現状を鑑み、ゴールドムンドでは、クセの少ない汎用のメカを、徹底的にチューンアップ。その結果、非常に高価なメカをも凌ぐピックアップ性能を発揮するとともに、ゴールドムンドの目指す音を得ることに成功

■振動を強固に抑えるリジッドなシャーシ
◎ ゴールドムンドマグネティックダンパー“ゴールドムンドマグネティックダンパー”と名付けられた、ゴールドムンド独自の磁力を利用したダンピングシステムにより、ピックアップ部分の振動対策を強化、ピックアップメカニズムの不要振動を抑え、レーザーフォーカシングの精度を飛躍的に向上させることに成功
アルミ削り出しトレイは無垢のアルミ材からの切削加工により成形。再生中の不要な振動を抑え、S/Nの劣化を防止
◎ メカニカルプレートにより強化されたシャーシ、ピックアップ部をマウントしているシャーシ部を、4mm厚のメカニカルプレートにより強化、リジッドに固定し、読み取り精度を格段に向上、高さ調整が可能なスパイクフットを装備し、ゴールドムンド伝統のメカニカルグラウンディングの効果を最大限に発揮、音の芯を明確に描き出すとともに、豊富な情報量を決して失いません

■強力な電源部
デジタル部、アナログ部でトランスを独立させ、それぞれに大型トロイダルトランスを搭載した強力な電源部を採用。アナログ=デジタル回路相互の干渉を防ぎ、にゴールドムンド独自のクリーン電源回路“AC Curator”によって、ACラインからのノイズの混入を完全にカット、超高速、ローノイズ整流ダイオードを使用することで、純度の極めて高い信号を安定して取り出します

■ジッターの少ない高音質ハイドライブ
デジタル回路広帯域アイソレーショントランスをデジタル出力部に装備。 D/Aコンバーターとの間を電気的に絶縁し、ノイズの回り込みを防止。高スルーレートイカレントバッファを採用。デジタル波形の立ち上がりを非常に速くすることによりジッターを大幅に減少、強力なバッファのドライブ力により信号の安定化を実現

■ハイカレントバッファ搭載
アナログ出力段に、ディスクリート回路による強力なハイカレント・ローインピーダンス・バッファを搭載。ドライブ力を高めることにより、圧倒的な安定感のある音を獲得

■シングルエンド/バランス両アナログ出力装備
シングルエンド、バランス出力端子を装備。ご使用の機器の入力端子に完璧に対応、ホワイトアルミニウムトッププレート天板にホワイトアルミニウムプレートを採用。筐体の剛性を高めるとともに、優雅で格調高いゴールドムンドのサウンドイメージをさらに強調

■ロジウムメッキバッジ
ロジウムメッキのバッジを採用。美しいシルバーカラーが新たなゴールドムンドのハイエンドシリーズを象徴

■マルチリモコン付属
EIDOS 20Aの機能を全て操作できるタッチスクリーン式マルチリモコンを付属、マルチリモコンにはあらかじめゴールドムンド製品のプリアンプもしくはインテグレーテッドアンプのリモコンコードがインストールされていますので、そのままご使用可能。マルチリモコンはご自身で他の機器のリモコンの機能を学習させることも可能
■アナログオーディオ出力:シングルエンド(RCA)x1、バランス(XLR)x1
■デジタルオーディオ出力:RCAx1、AES/EBU(XLR)x1、TOSLINK x1
■寸法:440(W) x 284(D) x 120(H)mm
■重量: 13.0kg

 微妙に嘘は言っていないはず。「クセの少ない汎用のメカ」って、モノは言いようだなあ。そして、このスペックを信じる限りはトレイと電源及びトランスは高級なものに変えているのね。あとはXLRの追加くらい!? あっ、高級なインシュレーターとかは基本だよね。さすがに重量だけはいっちょまえだ、良いガワだけのことはあり、静粛性は高いのだろう。(笑)
 また、液晶のマルチリモコンということで、これまた他社製の汎用学習リモコンなんだろうなあ。Pioneerのコードが始めからプリセットされているか、GOLDMUND側で学習させたかのどっちだろう!?
 しかし、メイド・イン・ジャパンにもとんでもないものがあるようにメイド・イン・スイスだからといって、それを信奉するのも怖いなあ……。


言及リンク 高級CDユニバーサルプレイヤーの中身が本当に酷い (見ろ!Zがゴミのようだ!)

http://d.hatena.ne.jp/torin/20080412/1207975733

 ステレオサウンドもかなりやばい雑誌なの!? お高くとまっている高級オーディオ雑誌というイメージはあったけど、提灯記事ばかりなのか……。


■関連リンク 音楽之友社 stereo 2004年3月号 に掲載されたブラインドテストの結果 (medianetjapan)

http://www.medianetjapan.com/2/20/music_audio/blind/amp_blind_test.html


■ネタリンク AV機器 モンスターケーブルvs. 針金ハンガー対決 (Gizmodo Japan)

■ネタリンク HDDの音質機器比べ

■研究論文リンク ディジタル・オーディオ機器における サンプリング・ジッターの諸様相とその要因 (PDF)

*1:DV-600かDV-400という話。どちらにしろかなりお安い方の機種だ。

*2:らめーっ、フラットケーブルをこれ以上伸ばさないで〜!!

*3:恐らくPioneerにとってSACDはおまけ程度のものとしてつけているに過ぎない。